という記事が興味を引く。
読めば判るがやはりというか、アホアホ星人というか・・・
現在のスパコンのほとんどは、1機では成り立たない。
「ノード」とか、「スレッド」とか、「コア」とかいろいろな言葉が使われるが、
いずれにせよ、クラスター型マルチコアで分散させる方式が主流だ。
つまり、演算処理をするCPUに実際の演算用チップ「コア」を複数のせる。
場合によっては、このコア1つづつで仮想の複数の並行処理を実行させる場合もある。
通常、並行処理そのものはソフトウェアレベルの場合、マルチスレッドと読んでいる。
これはOSの処理単位が1つの命令(プロセス)で制御するか、いくつかまとめられた命令(スレッド)で制御するかによっても変わってくるが、一般的には同時進行的に並列処理できれば、マルチスレッドなどと呼ばれる。
Intelがその昔DECから買収して手に入れた機能は、年を重ね、CPUの性能が革新的に進歩してはじめて実装されるに至った「Hyper Threding Technology」(通称HTまたはHTT)が有名だ。
現在コンシューマー向けに発売されるCPUでいうと、例えばIntel Core i7の場合、最大で6コア12スレッドで処理できるものがある。
とはいえ、だから何でも高速処理できるわけでもなく、あくまで、複数の並列処理が可能なハードウェア上で、並列処理できるようにプログラミングされたソフトウェア上で、並列処理できるわけだから、モノシックな処理しかできないソフトウェアの場合、高速化イコール動作周波数という式は依然として成り立っているわけだ。
例えばDNS BINDなどはかなり昔のバージョン(8の初期あたりだったか)ですでにマルチスレッドに対応していたし、ApacheHTTPサーバーも2.0以降は本格的なマルチスレッドに対応するに至っている。(ApacheはWindows上の動作におけるパフォーマンスに関するMicrosoftの屁理屈に対抗するためMPMの方式を2種サポートしたわけだが)
この方式を採用すると、ノードやコアの数を極端に増やせばスパコンが作れるわけだ。
例えば、米ロスアラモス研究所に納入されたものは2008年後半からやく1年近くにわたり、処理速度1位を記録していたIBM RoadrunnerはAMD Opteron7000ノード弱と、PS3の為に開発されたCell BE改良版を13000ノード弱搭載したマシンだった。
このマシンは史上初めて1ペタフロップ(FLOPは演算処理能力の単位、一秒間に何回浮動小数点の演算が行えるかで判断する)を超えたマシンとなったと記憶している。
最近いろいろ話題になることが多い「京」の場合、それから3年以上経過していることもあり、その性能はさらに向上している。(昨年末には10ペタフロップで世界最高返り咲き。)
これでわかるだろう。
スパコンは箱ではない。途方もない数のCPUとメモリと電源と、ストレージとそれを制御するOS、ソフトウェアなどの総合システムのことなのだ。
そんなものオークションに出品させられるわけがないではないか。
今回の場合、1ノード単位の筐体でしかも部品取りまでされた後の出枯らしのようだ。
巨大な粗大ゴミ以外の何物でも無く、まったく役に立たない。

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