日本橋営業所周辺の書店といえば、Pismo水天宮店と文教堂人形町店だった。
日本橋周辺まで足を伸ばせば丸善、東京駅周辺まで行けば、八重洲ブックセンターなどもあり比較的書店に恵まれた環境だろう。
Pismoは水天宮角地という立地条件と1階のみの店舗ながら、
在庫の多い、選びやすい書店だった。
この書店が16日に閉店した。
跡地にはドラッグストアが入るという。
旅行に行く先々で書店を訪れるのが隠れた趣味だった。
それぞれの土地柄が明確に出ている店があれば、個性のない書店もある。
八丈島の書店はご当地ガイドが充実していたし、パトンビーチの書店は海の写真集や土産用絵はがきが充実していた。
通常買い物は、目的をもって出かけ、見つけ、購入する。
しかし、書店に入るといつもの馴染みの世界の隣りにまったく知らない世界が広がり、今まで興味を持ったこともなかった知識への入り口がそこにあることがわかる。
確実に作者や書名がわかっていれば、ネットで購入できる。続き物なら次の出版がいつなのかという情報は比較的容易に手に入るだろう。
しかし、書店の平積みや棚から宝石を見つけ出す宝探し感。
こんな楽しい娯楽はない。
在庫が多いと言うことは、こういう出会いの可能性がたくさんあるということと同義だ。
売れ筋と名作は違う物だ。
ジャンルを問わず、普遍の理だろう。
自分の周りの世界を固めて安定に安心するのも、心の平穏を考えると不思議ではないが、
世界がとてつもなく広いことを知ることも大事だろう。
書店はそのチャンスを提供してくれている。
書籍の売り上げが劇的に落ちているという報道がされて久しい。
以前より、ネットで本を買いやすい環境にあり、Amazonなどでは絶版になった中古本などを安易に探し出し購入することも可能だ。
そういえば、実家近辺の老舗書店の金松堂、誠志堂、など軒並み閉店した。
今残っているのは大型チェーン店の文教堂ぐらいか。
先日、金松堂が宅配書店として生き延びているのを知り、なんだかうれしかった。
街中の書店の経営が困難なことは素人にもわかるが、それでもがんばって欲しいと願わずにはいられない。

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