不思議な映画
この映画が撮っているのは空気
謎の映画
もたいまさこ、小泉今日子、市川実日子、小林聡美が確固たる自分の生き方を模索しつつ自信を持って生きていく女性を演じ、かたや男性陣は、光石研、加瀬亮、永山絢人が、悩める若者たちとそれを見守る達観オヤジを演じる。中程で加瀬亮演じるヤマノハが、自分と向き合い、終わり間近に永山演じるジンが変化した何かに気づき、新たな道を進み始める。
情けないほどの男たちに比べ「水」にこだわる仕事につく女性陣の力強さ。
もたいまさこはすでに人の域を超えたところにいる。
謎の出演者は他に2人いる。
冒頭に出てくる伽奈と田熊直太郎くんだ。
直太朗は1歳半くらいの子で、映画全編にわたって出演している。
直太朗演じるポプラをあやしてくれる大人がバトンタッチしていくように次々変わっていく。
かたや、伽奈はポプラの母親のような雰囲気で初っぱな後ろ姿だけが登場する。
これといってなにもない時間と、その中でこつこつ生活していく人々の姿が延々と流れていく。
ところが、映画が終盤にさしかかると、なんだかとてつもなく力強い何かを感じるようになる。散文の積み重ねで人生を語る、とでもいうか。
「あしたへは、ダイジなことだけもっていく。」
がキャッチコピーだ。
見終わって、このコピーをじっと眺めていたら、涙があふれてきた。
こんな映画見たことがない。

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