おかしいと思わないかい?
今日原子力安全委員会・保安院により、INESの暫定評価で最悪のレベル7が暫定評価された。
ここ1ヶ月で放出された放射性物質の量から判断したされたのかと考えたが、違った。
震災後立て続けに起こった一連の事故の初期数時間の放出量からの評価だそうだ。
外部に放出された放射性物質の量は、チェルノブイリの1/10。
実はここで第1の疑問。
安全委員会(63京ベクレル)と保安院(37京ベクレル)とで四散した放射性物質の量の試算値が倍近く違っている。
チェルノブイリの520京ベクレルと比べる以前に、なぜこんなに試算値が異なるのか訳を教えて欲しい。
そういえば、チェルノブイリの1/10(1/9だろ?)?
最初の報告からそんな大量の放射性物質放出の話って報道されていたっけ?
たしか報道各社は、それぞれ原子力関係の専門家と呼ばれる学者を大量動員して、危険性の低い事を大々的に報道していた。
不用意に不安にしないような解説が広く報道されていた。
たしかに原子炉そのものが大爆発したチェルノブイリと異なり原子炉の格納容器そのものは原形を留めている。作業できる環境がある事も確かだ。
しかし、それはあくまで原子炉そのものの被害と事故の種類が異なることになるだけである。
われわれにとっては、拡散した放射性物質の量と、そこから派生した(する)影響こそが大事であって、これでは「自動車事故を起こしました、何十人も死傷していますが車そのものはほとんど無事です。ですが、いまだ車は暴走し続けています。」といっているのと同じだ。
未だどうなるか全く先の見えない、放出され続けている放射性物質を含む汚水や他の物質の総合計量やその処分の仕方を考えると、チェルノブイリと違って安心ですといわんばかりの公表・発表とその報道の在り方には疑問のみが残る。
チェルノブイリは原子炉の爆発で放射性物質が飛散した。しかし見方を変えるとこの原因はほとんど瞬間的なもので、あとはその事後被害だけだった。
爆発直後、危険性が全く明示されず、知らずに消火活動を行った人々が30数名初期被曝で即死。その後は大量にばらまかれた放射性物質による被爆で約9000人(WHOによる)が癌を発症。5年後から10年程度かけて爆発的な子供の甲状腺癌の罹病が報告されている。
それに対して福島第一は1ヶ月経ったいまでも、原因が解決されていない。
原子炉そのものではないにせよ。そこから放出された多量の水素ガスにより、爆発が起こり、複数の棟の建屋が崩壊した。津波によって崩壊したのではない。爆発事故により崩壊したのだ。
本日の発表。チェルノブイリと違って・・・・
この期に及んで、原子力保安院や政府は、まったく反省しないし、する必要もないと言っているのと同じ意味のコメントを発表し続けている。
完全な密閉が保証されない中で冷却用に大量の水が注ぎ込まれ、放射性物質として新たに作り直され、放出され続けている。
新たな汚染被害区域はどんどん増えるのだ。
比較的低濃度の汚染水を海に垂れ流し、高濃度の汚染水の保管にそなえる。
しかし、高濃度の汚染水は今後も作り出され続ける。
問題はこの「比較的」の部分だ。
今まで用意されていた安全基準の域を超えてしまったから、基準を緩める。
非常事態だから安全基準を変更する。
これでは一切の比較論が成立しなくなる。
絶対的な値のみが唯一信じられる情報になる。
もし、考えられないほどの超髙濃度の汚染水が出てしまったらどうなるか。
相対的に現在の高濃度の汚染水は海に垂れ流すのだろうか。いや、だろうな。
そういうことだ。
にも関わらずの「比較的」・・・だ。
複数の機関による矛盾する報告・発表。
政府は原発から半径20km区域を計画的避難区域と発表した。
冷静に考えよう。
徐々に福島第一原発の危険が高まっているということだ。
手の施しようがないから、小出しに、徐々に、被害の量を水増しすることで、我々の感覚の麻痺を狙っているのではないか。そう疑わずにはいられない。
先週辺りからやっと、東電からマスコミへの巨額の広告費や研究施設への研究費の援助が行われている事実が明らかになってきた。
つまり東電子飼いの学者達が大挙して原子力事業の擁護のために駆り出されて、「今はまだ安心です、安全です」と公表された真実で解説しつつ、遮蔽・密閉された真実には触れぬように努めてきたということだ。
明らかな情報操作。
余計な話はこのくらいにして、もう一度、今日の報道に耳を傾けて見直そう。
「福島第1原発は国際基準に鑑みチェルノブイリと同レベルのINES評価レベル7」
「原子炉そのものが爆発してもいないのに、最初の数時間で外部に放出された放射性物質はチェルノブイリの1/10」
「高濃度の放射性物質で汚染された水をこれまで同様にこれからも作り続けなければならない。」
低周期振動以上に恐怖心を覚えはじめたのはあみすだけではあるまい。