枯渇問題。
あまり重くなく雑記として記す。
2月1日APNICがIANAから/8アドレスを2ブロック分、割り振りされた。
これにより、/8ブロックは残り5ブロックになった。
ラスト5ブロックは5つのRIR(地域インターネットレジストリー)に割り当てられることになっているため、IPv4アドレスの自由在庫はこれで終わり。
5つのRIRは、AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPENCCだ。
AfriNIC
African Network Information Centre
アフリカ管轄。
APNIC
Asia-Pasific Network Information Centre
アジア太平洋地域管轄。
ARIN
American Registry for Internet Numbers
北アメリカ管轄。
LACNIC
Latin American and Caribbean Internet Address Registry
ラテンアメリカおよびカリブ海地域を管轄。
RIPENCC
RIPE(Reseaux IP EuropeensヨーロッパIPリソース) NetworkCordination Centre
ヨーロッパ、中東、中央アジア管轄
因みに、IPv4アドレスの割り振りに関するここ数年の需要は以下のとおり。
1999 1ブロック
2000 4ブロック
2001 7ブロック
2002 4ブロック
2003 5ブロック
2004 9ブロック
2005 11ブロック
2006 10ブロック
2007 13ブロック
2008 9ブロック
2009 8ブロック
2010 19ブロック
おおよその流れを見ると、2004年から始まった割り当て量の増加は2007年に一旦収束した。
しかし、昨年は突出して多い19ブロックが割り当てられている。
さらに、この間の各RIRへの割り当て率を見ると、だいたいそれぞれが拮抗していたものが、昨年だけ圧倒的なAPNICの割り当て急増。
明らかに駆け込み需要だろうということ。
更に言えば、彼の国が取得しまくっているのではと想像するも、あながち間違いではあるまい。
とはいえ、我が日本でも、2005年にソフトバンク傘下のBBテクノロジーが/8ブロックを丸々ひとつ(126.0.0.0/8)APNICから割り当てられたことから、枯渇の問題提起をしていた立場のAPNICによる大量割り当てと今まで出し渋っていたその不公平感が問題になったことがある。これにより、2005年から相乗効果的影響で需要が多くなった。
実際のところ本日の段階では、まだラスト5ブロックの割り当ては行われていないが
これが割り当てられるのも時間の問題だ。
結果、IPv4アドレスの残りは各RIRが握る在庫次第ということになる。
APNICの割り当て分は2011年10月あたりで枯渇すると見られているが、これはあくまで、自由在庫が尽きたに過ぎず、現状ARINには全体の1/3以上が割り当てられており、地域別の不公平感は否めない。このあたりが解消されたり、未使用IPアドレスの変換と再交付が更にスムースに行われれば、実質的な枯渇ももう少し先へ伸びるだろう。
ま、枯渇という言葉自体が微妙な言い回しではある。
問題は枯渇枯渇ということで、あたかもIPv4が使えなくなるような印象を与えているということだ。
例えば、水が枯渇したら飲み水が無くなる。生きていけなくなる。
そんな印象を与えようとしているのではないのか。
別に使えなくなるわけではない。新たに取得できないだけ。
新たに欲しければ、IPv6を取得すればよいのだ。
総務省が声高に叫び回っているIPv6への『移行』も、もはや化けの皮が剥がれている訳で、なぜそれほどまでに『移行』にこだわるのかがわからない。
移行というのは、元々使用していたモノを捨て去って次のステップに移る行為だ。
いかにも現代日本らしい情けない考え方ではないか。使えるモノもみんな捨てて、新しいモノを導入する。これによって、全てを新しいビジネスチャンスの俎板に乗せようというわけだ。
どうせやるなら、全とっかえさせちゃえ的な考え方しか感じられない。
まるで似非エコ需要みたいなもんだ。
結局、まだ全然使えるモノをじゃんじゃん捨てる。
未だ消費こそが正義な訳。
産業界からの要望という名の圧力が見え見えだ。
正しい言い方としてIPv6の推進とv4との共存などと言ってのければ、インチキ臭さや騙された感が払拭できるのではないか。
というか、もともと家電メーカーの思惑に振り回されすぎなんだよね。総務省は。
ソフトバンク孫の言っていることもあながち間違いではないし、その圧力によって、光の料金が下がるわけだから、オールNGというわけではない。しかし、やるべきことをやらずに他人の批判だけの会社だからな〜あそこは。
あ、明日はこの枯渇問題に関する重大なアナウンスがあるそうなので、注目である。

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