Jazz Pianist ビル・エヴァンズ
最初に好きになったJazz Pianistです。
大学に入りたてのころ、本格的なJazzを聞いてみたくて、聞き始めたのがビル・エヴァンズでした。(エバンスと表記する日本の呼び方は発音が間違い。)
高校でFusion(この頃はCrossOverと呼ばれていた。)に狂ったあみすは5000円で友人から譲り受けたクラシックギターを必死に弾いていました。(大学で本格的にクラシックギターの部活を始めてかなり変なくせがついていたため矯正しなくてはならなくなりましたが。この部はクラシックギターでポピュラーな曲を合奏する不思議な部でした。)
あのころ、どうしてもエレクトリックギターの音(そんなものがあるのか今になってはわかりりませんが・・・)よりアコースティックギターの音に惹かれ、Earl Klughが大好きだったあみすは、さらに背伸びしたくて、本格的にJazzを聞き始めたのでありました。
ビル・エヴァンズはJazz初心者向けとして、よくCDなどが紹介されていますが、実はまったくの玄人好みのPianistです。本人の私生活はめちゃくちゃなものだったようですが、CDジャケットに見られるような知的な印象とその演奏スタイルから多くのファンがいますが、初心者には取っつきやすくて、玄人には信じられないほど奥が深いという二面性を持っています。
甘くやさしいスタイルと思えるその演奏も、よく聴くと、絶妙なコードワークの上からがっちりとした力強いメロディラインが被さっていて、繊細かつ大胆でしかも、力強さまであるという、一見破綻しそうな要素を絶妙なバランスでちりばめていることがわかります。
玄人受けに関しては、彼の後、ハービー・ハンコックやチック・コリア、キース・ジャレットなど(みんな、マイルスバンド出身者)に多大な影響を与え、その後、新主流派と呼ばれる世代を台頭させるに至ります。
学生時代、バイト代は酒とバイクとCD(まだ出たてのころ)に消えていたあみすはどうやって工面したか、リバーサイドのコンプリートを予約して手に入れたのでした。これは今でも愛聴盤になっています。有名なWaltz for Debbyを含むVillage VanguardのライブはiTunes上でCompleteとして、プレイリスト化してありますし、これ以外にも、Moon Beams Session完全版、Shelly's Manne-Hale Live完全版などが準備されています。
さて、ビル・エヴァンズのおすすめの1枚というと・・・
全部?やっぱりしぼりきれないんだよな〜
スコット・ラファロとの4部作は全て捨てがたいし、若きエディ・ゴメスがレギュラーになった頃の作品もいいんですよね。サイドメンだったころの演奏も素晴らしいものがあり、
マイルスなどは1958年に一時的にバンドに加わったビル・エヴァンズを、1959年歴史的名盤になった Kind Of Blue 制作のためだけに呼び戻しているほど。
どの段階がピークだったのかといえば、死の直前まで進化し続けていたようで、常にピークであり続け、ほとんど外れがないのがビル・エヴァンズの作品の特徴です。
今日は午後からキーストン・コーナーにおけるラストライブを聴き続けていたのですが、指が二倍ほど膨れあがってしまっていた瀕死の重病人の演奏とはとても思えません。このライブアルバムはまず、日本でアルファレコードが2枚組、1枚モノと立て続けに2つ出したあと、全16枚?がコンプリートで発売されているようです。
ラストライブと言われていますが、正しくはSFのキーストン・コーナーで7日まで。9日からNYのファッツ・チューズデイでライブを行ったようです。ここでの2日目(11日)についに演奏が出来なくなって中止。3日間自宅で看病されたのち、14日に入院。翌15日、51歳の若さでこの世を去ります。
1980年の今日はビル・エヴァンズの亡くなった日です。
